全てがつながる土地
山に生きる 人々の、 古くからの志。
荒々しくも繊細な文化
牛との共生共存で開拓された、唯一無二の棚田棚池。独自の感性によって磨かれた泳ぐ宝石、錦鯉。強い信念のもと手で掘り進められた、日本一の隧道。それらは古くから山に生きる人々の“志”から育まれたもの。その志の数々が深く密接につながりあうことで生まれた、類稀ない景色がここにはある。人々の生命力の強さと美しさに触れる場所、山古志へようこそ。
01
美しき 原風景
棚田棚池
山に生きる人々の強さが育んだ芸術的な原風景。唯一無二の風土を体感する。
(棚田棚池と志)
決して住み良い土地とは言えないながらも、
その自然の地形を克服、そして利用し、
先人たちの工夫と苦労によって作られた「棚田・棚池」。
山の中で生き抜く強い精神で育まれたからこそ、
今もなおその美しさが変わらず受け継がれ、
唯一無二の原風景として息づいている。
02
山古志 の至宝
牛と農業
山古志の人々と共に長く歩み続ける牛たち。山の暮らしに息づく大切な存在。
(牛と農業と志)
重要無形文化財に指定されている「牛の角突き」。
その最大の魅力は、山古志の人々にとって
大切な牛を傷つけないために、
勝敗をつけない文化である。
体重一トンを超える牛たちが角を突き合わせる迫力ある光景は、
現在も輝きつづける山古志の至宝と言える。
03
泳ぐ 宝石
錦鯉
鯉に価値を見出す審美眼。独自的な感性で、新たな文化を生み続けていく。
(錦鯉と志)
錦鯉の発祥の地、山古志。
江戸時代の中期ごろ、食用として飼育していた鯉に
突然変異で色のついた鯉が生まれた。
山古志の人々はその錦鯉の模様を美しいと感じる独自の感性の下、
百種を超える多様な品種を生み出し、
錦鯉に新たな価値を見出したのである。
04
信念が 宿る道
隧道
過酷な冬を生き抜くため、子や孫のために、道を切り拓いた。その信念を垣間見る。
(隧道と志)
四メートルを超える積雪、冬の峠越えは困難なため、
吹雪の中で遭難や命を落とす悲劇が繰り返されてきた山古志。
先人たちはこの状況を打破すべく、
十六年かけて九百メートルを
ツルハシ一つで見事に掘り上げた。
先人の力強い精神が受け継がれる場所と言える。
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05
山古志の 魅力を 遊び尽くす